This lecture, the 12th in a series on Japanese culture, focuses on the concept of gardens ("niwa") in Japan. Professor Abe explores the historical evolution of gardens, comparing Japanese approaches to those of other cultures, particularly in Europe and other parts of Asia. The lecture concludes with a discussion of the future of gardens and humanity's relationship with nature.
The assignment, as stated at the end of the lecture, is based on Gilles Clément's statement that everyone on Earth is a gardener. Students are asked to write, within 800 words, about what kind of garden they would like to create in the future, considering the various perspectives on gardens discussed throughout the lecture. The interpretation of "garden" is open to the student's own definition.
この講義では、日本の庭園「庭」をテーマに、その歴史的変遷と文化的意義を多角的に考察しました。 最初は神道の祭祀空間であった庭が、次第に生活空間、生産空間へと変化し、やがて鑑賞を目的とした日本庭園へと発展する過程が解説されました。
阿部教授は、日本の庭園観をヨーロッパ(自然の制御と人工美の強調)やその他の地域と比較することで、異文化間の庭園デザインにおける人間と自然の関係性の違いを浮き彫りにしました。 具体的には、生産の場としての庭、鑑賞の場としての庭、祭祀の場としての庭という3つのタイプの庭を分類し、それぞれの役割と特徴を分析しました。
さらに、フランスの造園家ジル・クレマンの考え方を紹介。「地球全体を一つの庭と見なす」という視点や、「忘れられた土地」における自然の営み(第三の風景)といった概念が、現代における人間と自然との関わりを考える上で重要な示唆を与えていました。
講義全体を通して、庭という概念は、家の周囲の狭い空間から、里山、棚田といった広大な農地まで、多様な人間と自然の関わりを表す空間として捉え直されました。 最終的には、庭とは人間と自然の関係性を表現する場であり、その表現方法は文化によって多様であると結論づけられています。 受講生には、クレマンの考え方を踏まえ、未来の庭について自由に記述する課題が与えられました。
課題は、ジル・クレマンの言葉を引用したものです。「地球上に暮らす全ての人はガーデナーである」という彼の考えを基に、各自が将来どのような庭を作りたいか、講義で学んだ様々な庭園観を踏まえ、800字以内で自由に記述することです。「庭」の定義は、各自で自由に解釈して構いません。